調節(整)池の多目的利用(続き②)

3.多目的利用に当たっての留意事項

   多目的利用に当たっては、以下の事項に留意して行う。

  ア.全般的留意事項

 ①治水上の機能を損なわないこと。

  本マニュアルで示された基準とともに「防災調節池技術基準

 (案]」又は「大規模宅地開発に伴う調整池技術基準(案)」

  の基準を満足し、オリフィスの閉塞などが生じないよう導入

  施設や植栽に配慮し、治水機能が適切に維持されていること。

 ②導入施設の利用に支障がないこと。

  導入施設としては公園のほか、スポーツ・レジャーの施設と

 して広場・緑地・野球場・ゴルフ練習場・テニスコート又は駐

 車場、水辺空間の創出等の自然・水環境の保全のための利用など

 が考えられるが、その利用に支障のないようにアプローチ施設等

 の整備、湛水による導入施設の利用停止の許容限界の頻度、湛水

 による被害の復旧のための計画設計上配慮すべき事項等について、

 検討・整理することが必要である。

③利用者の安全を確保すること。

 利用者の安全を確保するために必要となる転落防止の柵・フ

ェンス、のり面の勾配・落差等の安全対策設備等の構造基準と

して整備すべき事項の整理、さらに出水時の避難方法及び避難

のための通路を明らかにしておく。さらに管理区分を明確にし、

常時及び湛水時の維持管理基準の整備と管理協定の内容につい

ての検討が必要である。

 以上です。

※上記の調節(整)池の多目的利用の解説は「宅地防災マニュ

 アルの解説」の引用です。

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